アラフォー独身男子の英国留学記

10年以上勤めた会社を辞め、学生時代からやってみたかった留学を決めました。留学への道のりから滞在中の英語学習や現地の様子を備忘録として、そして社会人留学を考えている人の助けになるようなブログを作成します。

多民族国家イギリスで生きること

先日用事でAldgate周辺を歩いていたところ、桜の木(おそらく河津桜)が植えられている小さな公園を見つけ、早咲きの桜がちらほらと咲いていました。今週はまた冬のような寒さが戻って来たロンドンですが、少しづつ春の足音が近付いて来ているなと感じます。

Aldgate Squareの河津桜 相変わらず写真が下手くそなのはご愛嬌

今日はロンドンのダイバーシティについて少し触れたいと思います。この記事を書き始めたのは滞在3週間目位になるのですが、何度も書き直したり、書いてる途中に新しい体験をしたりで、色々と私の中でもアップデートを繰り返しており、中々書き終える事が出来ませんでした。でもそれ位ちょっと住んだだけの人間にはハードルの高いトピックだったという事も理解出来ました。正直上の桜の写真なんて、撮った時からだいぶ経ってしまっています汗

 

このトピックで記事を書こうと思った理由が幾つか有ります。どれも私にとって初めての体験で、日々驚きの連続です。ここ最近で起こった幾つかの出来事をご紹介したいと思います。

 

Barkingという街

私は今Barkingというロンドンのイーストサイドでホームステイをしています。一般的にロンドンの東側はカリブ系の黒人やインド系、パキスタン系の移民やそれらの国をルーツに持つ方が多く住んでいます。なので、Barkingから地下鉄に乗ると、ほとんど英語は聞こえず、英語はいずこへ?なんてさえ思ってしまいます笑。でもそれがイギリスロンドンのdiversityを生み出している理由なのかなとも思います。

 

ただ、そんな白人以外の人が多いエリアですが、アジア人は殆ど見かけないですね。今まで、日本に住んで自分がマイノリティになるなんて想像だにしなかったのに、急にここに来てこんなにも自分がマイノリティなんだなと感じたのは新鮮かつ少し恐怖も感じました。目が合う人全てが私を標的に見ているのでは?とさえ思ってしまいました。日本にいる外国の方も同じように感じているんではないかなと思いました。やはり自分が一度弱者の立場に立たないとその痛みや苦しみは分からないものだなと改めて感じました。本当に良い経験をしたと思います。

 

友人宅でのホームパーティ

私は先日、日本に居た時から知り合いだった方とロンドンで食事をしました。その方の計らいでロンドンにお住まいのご友人を紹介して頂き、ひょんな事から、そのご友人(Aさん)が主催する小さなパーティに誘って頂きました。Aさんのパーティには色々なバックグラウンドを持った方が集まっており、私はロンドンの縮図みたいな集まりだとさえ思いました。Aさん自身も複雑な経歴をお持ちの方なので、この会に色々な方が来られていたのは必然だったのかも知れません。

 

パーティの最中もバックグラウンドがどう人生に影響しているか等、私が今まで話した事のないトピックで盛り上がり、自分が生きてきた世界がどれだけ限定された世界だったかを知るきっかけになりました。日本は96%が大和民族から成る単一民族国家なので、中々自分達と異なる世界の人と密接に関わりを持つ事は難しいと思います。それをロンドンに来てあっという間に覆されてしまい、頭をシフトチェンジする事にまだまだ苦労しています。でもそれは理解に苦しむわけではなく、新たな価値観として私自身をアップデートしてくれていると感じています。

 

ムスリムの親友

勝手に親友と呼ばせて頂いてるのですが、今通っている語学学校で日本人以外で1番仲良くしている人がサウジアラビア出身の人になります。彼がThanks broの張本人なのですが、本日Brotherに昇格しました笑。と、しょうもない事はさておき、彼は今週で一旦学校が最後になるそうです。個人的な理由と宗教的な理由がありました。彼はムスリムなのでラマダンがあり、来週からラマダンに集中していくため学校も終わりにするそうです。

 

私の周りに今までムスリムの人はいた事が無かったので、正直ラマダンがそこまで影響力のある宗教的な行事だったとは思ってもいませんでした。勿論断食するくらいですから、中途半端な気持ちでする物とは思っていませんが、カルチャーショックでした。

 

イギリス人に道を聞かれた

イギリス生活が1ヶ月経ち、土地勘も少しずつ付いてきたのですが、やはりまだまだ初めて行くような場所はあちこちキョロキョロしたり、Googleマップを見ながら歩いたりするのですが、先日イギリス人の若者にこの駅はどっちに行ったら良いですか?と道を尋ねられました笑。俺に聞かれても分からねぇよと思いながら、丁重に「ごめんなさい分からないや」と返しておきました。

 

その日個人のInstagramのアカウントで「俺に道を聞くってどう言う事?笑」と冗談半分でストーリーにあげたのですが、イギリス人の友達から意外な返信が来ました。彼は「見た目で判断しないから」そう返信をくれたのです。これには、私もハッとさせられる部分があり自分の視野の狭さを痛感しました。これがdiversityなんだなと。

 

こんな感じで多民族が集まる国で生活すると今まで経験した事のない出来事が頻繁に起こります。日本も団塊の世代が退職し、労働人口が減少していく中、政府による外国人労働者の導入がどんどん加速していくかも知れないですよね。そうなると、やはり自分達と生活スタイルの異なる人たちと関わらざる終えなくなります。でもそれは決してネガティブな事だけではないと私は思います。

 

今私がロンドンに来て感じている事は、自分がマイノリティの側に立って初めて感じる事が出来る感情なのかも知れませんが、お互いが理解し合う事がどれほど大切な事かという事です。でもそれは特別に意識する必要はなく、肩肘張らずにお互いの文化を尊重する事なんだなと思うのです。過度に意識してしまうと疲れてしまいますから、自分ができる範囲で相手を理解し優しさを持って接する事なんだなと思います。この事を再認識出来ただけでも私はこの留学が意味のある物だったなと思ます。まだ始まったばかりの留学生活ですが、今後の人生に大きな影響を与える人生のターニングポイントである事は言うまでも有りません。

 

これが私がこれまでに感じた、多民族国家イギリスで生きることであります。まああまり核心ついた事は語れませんが自分達と違う見た目、異なる言語や宗教、バックグラウンド持つ人達と共存していく事はこれからの世の中本当に大切な事なのではないかと思います。それは外国人に限った事ではなく、日本国内においても同じ民族であったとしても言える事ですね。個々の違いを受け入れそれぞれが尊重し合える世の中になっていってほしいものです。

 

そして最後に再度Aldgate Squareの写真を載せておきます。この記事を書いている間にこんなにも桜が咲き誇っていました笑どんだけ時間かかってるねんって心の中でつっこみ入れておいてください笑。日本もそろそろ桜の季節ですね。

Aldgate Squareの桜も綺麗に咲いています

個人的にこの公園はお気に入りです